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初めての富士登山

 2 服装、持ち物

以前東京の知人が、「一度だけでも良いので富士山に登りたいのだが、登山にどのくらい時間がかかるか?」「初めてでも大丈夫か?」などと質問されたことがある。今年も富士登山のシーズンが近づいてきた。そこで今回は初めての富士登山にはどんな準備が必要かを考えてみた。しっかり準備すれば幼稚園児でも登れる富士山だが、あなどれば大人でもケガをすることがある富士山。昨年は30万人以上が登った富士山に、あなたもチャレンジしてみませんか。

ヘッドランプ、スパッツ、マスクが必需品
夏の富士登山はある意味特殊な登山だろう。なにせ、日本一の高山だ。そこに登山初心者でも「簡単」に登山できるのだから、ついつい「簡単」だけが強調されてしまう。実際登ってみると、そんなに「簡単」ではない。しかし、きちんとした準備をすれば誰でも登ることができる登山だと言う意味では「簡単」に登ることができる山だ。日本アルプスなど他の高山に幼稚園児や小学生が最初から登るのはあまり聞いたことがない。他の山岳登山家が好んで登るような高山は体力的にも、技術的にも、さらに環境も初心者の登山に向かない。夏の富士山は、登山初心者にとって征服可能な格好の高山なのだ。しかも「富士山に登ったことがある」と誇ることができる日本人の憧れの山でもある。
では登山にどんな準備が必要だろうか。前のページで宿の予約や交通について触れたが、ここでは服装と持ち物の準備について気づいた点をまとめてみた。

右の写真は7月下旬にある家族が山頂に登山したときのスナップだ。子供は全員小学生だが、天候にも恵まれ無事山頂に到達できた。普段の運動着に帽子、運動靴、リックサックの中には雨具と弁当、途中で買った金剛杖など、普段の家にある服装で充分だった。
みなさんも、服装、持ち物、飲食物をチェックして準備してみよう。

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服装

下着:シャツは半そで、ぬれたときのために予備を1枚。(予備は防寒用に長袖を1枚もっていくと良い。)乾きやすい素材のものが良い。
上着:長ズボン、長袖のシャツ。どちらも厚手で軽くて丈夫なものが良い。岩場が多く、山頂付近の岩はとがっていて危険なため厚手が不可欠。
防寒着:真冬の服装を想定していく必要あり。朝、夕の山頂は晴れていても風があり、相当寒い。セーター、ジャケットを持っていくと良い。
雨具:レインスーツ(傘は不可。ビニールのカッパは不適:雨や風は下から巻き上げてくるものと考え、体中を覆う雨具が良い)
帽子:あご紐付きを持っていくこと。帽子止めのクリップ付も良い。風が強く、ちょっとしたことで飛ばされてしまう。
:トレッキングシューズがベスト。
靴下:厚手のものが良い。
スパッツ:足首に巻いて砂が入るのを防ぐのに必要。下山時に必要。靴に合わせてピタッとしたものを選ぶ。
手袋:軍手でOK。
マスク:下山時に砂ほこり防止に必要。
タオル:汗止めなど用途色々。数枚あると良い。

持ち物

ザック:登山用ザックがベスト。ウエストベルトのあるものが使いやすい。防寒着や雨具など普通の登山中使わないものや持ち物が全部入る程度の大きさが欲しい。登山中、手が空くようにしたい。
ヘッドランプ:懐中電灯よりヘッドランプの方が良い。懐中電灯は手をふさいでしまう。
予備電池:ヘッドランプ用。
携帯電話:かなり使えるようになってきた。(不必要に使うと電池切れするので、必要最低限に使う。)
ティッシュペーパー:水に溶けるティッシュが良い。
ウェットティッシュ:水に塗らしたなっぷきんでも良い。食事の後の手の汚れなど役に立つ。持っていないと、手を貴重な水で洗うことになる。
ゴミ袋:原則ゴミは持ち帰り。少し大きめのビニル袋を何枚か用意しよう。
絆創膏:キズバン。
健康保険証:コピーでも良い。
自分の連絡先のメモ:名刺があれば、名刺に緊急連絡先を記入。
日焼け止めクリーム:肌を出すところにはあらかじめ塗っておこう。
お金:山小屋のトイレはチップ制なので、100円玉をいくつか用意しよう。また、夏の富士山は下界と同様飲み物や食べ物はどこでも購入できるので1000円札であらかじめ想定した金額を用意しておこう。(価格は富士山値段で高い)

飲食物

:500mlペットボトル2本程度が良い。それ以上に必要な場合は購入する。空いたペットボトルはつぶして持ち帰る。
アメ、チョコレート類:糖分補給、気分転換に少々あると良い。
おにぎり:山小屋で食事する場合は不要。
携帯酸素:ゆっくり登れば不要だが、7合目ぐらいで息切れしたら補給に良いかもしれない。

その他(お好みに応じて)

カメラ、双眼鏡



初めての富士登山 1(日程計画と宿の手配)

五合目からの実際登山例(吉田口5−6合目)

吉田口七合目

八合目から山頂

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