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初めての富士登山

 1 日程計画と宿の手配

以前東京の知人が、「一度だけでも良いので富士山に登りたいのだが、登山にどのくらい時間がかかるか?」「初めてでも大丈夫か?」などと質問されたことがある。今年も富士登山のシーズンが近づいてきた。そこで今回は初めての富士登山にはどんな準備が必要かを考えてみた。しっかり準備すれば幼稚園児でも登れる富士山だが、あなどれば大人でもケガをすることがある富士山。昨年は30万人以上が登った富士山に、あなたもチャレンジしてみませんか。

主な登山道は4本 、山頂には合流して3本が通じる
富士登山道は「吉田口(河口湖口)登山道」「富士宮口登山道」「御殿場口登山道」「須走り口登山道」の4本がある。このうち「須走り口登山道」は八合目で「吉田口登山道」に合流するので、山頂に通じる登山道は3本になる。
最もポピュラーな登山道は「吉田口(河口湖口)登山道」だ。スバルライン(有料道路)五合目から「吉田口登山道」」六合目に入り山頂を目指すコースだ。都心から最もアクセスが良く初心者にも安心なコースだ。「富士宮口登山道」は関西方面の人に使いやすいコースだ。「御殿場口登山道」「須走り口登山道」は登山者が少なく、登山距離があるので登山を楽しむ人向きと言える。


吉田口(河口湖口)登山道:最もポピュラー初心者向け
この中で最も大勢の人が登るのが「吉田口(河口湖口)登山道」だ。俗に「北口登山道」とも呼ばれ東京からのアクセスが良いのと、山小屋や救護所も充実、初心者でも安心して登ることができるのが特徴だ。夏の夜、登山者の行列が銀座の人ごみほどになり登山道が渋滞するほど混みあうこともある。

富士宮口登山道:最短コース初心者向け
次に登山者が多いのが「富士宮口登山道」だ。こちらは登山をはじめる新五合目の標高が最も高く(2400m)山頂までの距離が最短で知られる登山道だ。山小屋も吉田口に次いで多く救護所もあり、吉田口同様初心者でも安心して登ることができる。関西方面からのアクセスが良いことで知られている。

御殿場口登山道:最長コース中級者向け
登山開始の新五合目が標高1440mと最も低く、山頂までの距離が最も長い登山道だ。山頂の富士山測候所に職員が通年で通った通勤登山道としても知られている。山小屋も少なく、水などの補給場所も少ないので食料、水などしっかりとした準備が必要な登山道だ。下山道に大砂走りがある。

須走り口登山道:ゆったりコース中級者向け
登山開始の新五合目の標高が2000mと御殿場口に次いで低い場所にあり、長距離登山道ながら、人が少なくゆったり登山できるコース。樹林帯を登山するので変化に富んだ風景を楽しむことができる。山小屋はほぼ各合目にあるが、救護所や指導センターはないので、登山になれた人向きのコースだ。御殿場口と同じく下山道に砂走りがある。

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単独行でも安心して登れる7、8月の吉田口(河口湖口)登山道

お勧めはやっぱり7〜8月の1泊2日

富士登山は7月1日の開山〜閉山する8月末までの2ヶ月間が登山期間だ。この期間以外は山小屋も閉まり、救護所なども開いていないので初心者にはお勧めできない。人が多いのを避けるなら7月上旬の梅雨明けを狙うのが良いだろう。ただ、この頃はまだ残雪があり、気温は相当低いので、防寒着などしっかりと準備が必要だ。最も混みあう8月初旬から中旬は山小屋、救護所などもフル回転。気温も日によっては暑いぐらいで初心者にも安心な登山ができる。ただ、混みすぎるので、自然を楽しみたい人からは少し敬遠される傾向にある。

健脚なら日帰りでも富士山頂登山はできるが、初心者にはきつい行程になるので、やはり7〜8合目に一泊する行程がお勧めだ。富士山頂は3776mと高度で3000m付近を通過するときに多くの人が酸素不足から高山病にかかることがある。これを防ぐためには、これより少し下で身体を慣らすことが有効だ。万が一高山病になると唯一の特効薬は下山することとなる。高山病は下山さえすればケロッと治ってしまう。しかし、強行して登山を続けると病状が悪化して、人によっては重症になることもある。7〜8合目に一泊するのは、このような高山病対策にもなる。また、ご来光を見たい場合は、深夜の登山となるが、前日にゆっくり登山し、早朝にご来光の時間に合わせて山頂を目指せば、スッキリした体調で山頂でのご来光を見ることができる。

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富士登山の準備 日程を決めて宿の手配

1泊2日の日程はサラリーマンなら土日や夏休みの休日になるだろう。すでに土曜日の予約はどんどん入っているので宿泊の予約にあわせて日程を決めるのも良いだろう。平日を日程に入れることができれば宿泊の予約は取りやすい。新宿からの一般的行程は次のようになる。

1日目の行程
中央高速バスで新宿発→中央高速バス富士山五合目→登山開始→吉田口7、8合目宿泊
2日目の行程
山小屋出発→山頂到着→山頂出発→スバルライン五合目から中央高速バス→新宿着

電車とバスを使うコースもあるが、新宿からだと富士山五合目に高速バスが直行するので、これが安くて早く便利だ。



吉田口登山道の概略は山梨県の観光ネットが詳しい。
吉田口登山道(富士の国山梨観光ネット)

山小屋の宿泊は富士山吉田口旅館組合のサイトに詳細がある。
富士山吉田口旅館組合

高速バス予約はハイウェイドットコムのサイトで予約できる。新宿系統で新宿五合目線を選択しよう。→中央高速バス


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