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番外編:静岡県から見た富士山考

御殿場からの富士山のページを作成していて一枚の写真(左上から2枚目)の説明に疑問がでた。少し横にそれるが、本当の撮影場所を検討した。

上左は昭和2年国際写真情報8月号の表紙に掲載された乙女峠からの富士山で、上中央の現在の写真とほぼ同じ方角から撮影されたものと思える。上右は大正時代の長尾峠から撮影されたものと思える。左(上から2枚目)は「東登山口・御殿場より望む」(有隣堂平成15増補版「明治の日本」P108)横浜開港資料館編の写真だが、良く見ると山頂や残雪の跡が御殿場からのものとは違っているようだった。そこで過去に撮った静岡からの富士山を調べてみた。下左は富士川を渡る東海道線越しにみる富士山、下は田子の浦港沖から見た富士山だ。左下写真の赤い→がポイントだが、山頂剣が峰→No1の位置から見ると左の写真は、下の田子の浦方面からに近い。しかしNo3〜No6の雪筋の位置は左下の富士川から見たものにそっくりである。下の田子の浦港からのものはこの雪筋位置が異なる。ちなみに、最下段右に現在の富士市藤岡周辺からの富士山、左に今泉周辺と考えられる場所からの富士山を掲げた。どちらも画面右に愛鷹山の裾野が写っている。
また、→No3〜6の位置も左の写真とは異なる。
従って左の写真は御殿場ではなく、富士川方面から撮影されたものと考えられる。御殿場の写真を探していて、思わぬ写真に出くわして少し違う方向に行ってしまった。
人の写真の点検もさることながら、自分が間違わないようにしたい参考となった。
(最近の写真は瑞穂通信撮影。出所説明のない古写真は瑞穂通信蔵)

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