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富士北麓のうまい水

富士山は水の源泉でもある。

年間の降水量は20億立方メートル(山梨県立富士ビジターセンター発行「富士山と五湖」)と言われ、
年間の富士山麓での湧水量は15億トン(小川孝徳著「富士山」による)と言われる。

(富士山麓の降水量は富士急行「富士山総合学術調査報告書」では年間約22億トンと推定している)

降水量の75%は溶岩の間をぬって地下に浸透し、大量の湧水として周辺を潤っている。
富士北麓も例外でない。
富士五湖には、注ぎ込む河川がないにもかかわらず
四季を通じて満面と水をたたえている。
あたりまえと思っていると、不思議に感じないが
桂川の明見測水所の記録だと毎秒10トンの水が流れている。(ちょっと古いデーターです)

河口湖の容積は0.06K立方メートルしかない。
どこからか入ってこなければすぐ枯渇する程度の湖水なのである。
この不思議を解くカギは、厳冬期にも決して凍る事のない場所があることである。
この場所で水中にもぐり、地底を見ると、常に砂煙をあげている場所が
見つかるはずである。これは地下水の湧き出し口である。
地下水は四季を通じて15度C前後の温度を保っているため
湧き出し口周辺では、厳冬期周囲が氷点下となっても、水温が下がらず凍ることがないのだ。
このような地下水が湧き出している場所は、湖底だけでなく、地上でも散見される。
富士北麓には、このような場所がいくつかある。
これらの湧水は地底を通る間に、適量のミネラルを含む水となり、
その地質などによって独特の味や成分になる。
昔からおいしい湧き水として珍重されている。

富士北口本宮浅間神社のお水は、泉瑞の湧き水を引いているそうだが
この泉瑞の水もその一つである。
浅間神社から吉田口登山道を富士山に向かって進みパインズパークを過ぎた左手奥に湧き口がある。
名前は分からないが滝沢林道の途中にも水源がある。
鳴沢の道の駅にもある。
富士山の腹流水ではないが、忍野村と富士吉田市の境にある杓子山には不動湯と呼ばれる源泉があり、
ここでも湧き水を汲むことができる。

忍野八海の湧水は環境省選定名水百選にも取り上げられているが八海全体で

毎秒2.86立方メートルの湧水量がある。(続「名水を科学する」のデーターより算出)

富士吉田市から西桂町、都留市にかけて多くの養魚場があるが

これらは豊富な湧き水があるからこそ可能となっている。

近年はミネラル水ブームであり、富士北麓でも、このような豊富なミネラル水を地下から
くみ上げて多くの商品が販売されている。

ざっと拾ってみても「FUJIミネラルウォーター」「富士山のうまい水」
「富士山仙水」「富士山の麗水」「富士山バナジウムウォーター」
「八海ミネラル」「富士山の恵水」「富士山のきき水」などがある。

富士北麓まで足を運べない人はこれらのミネラル水を
ためしに購入してみるのも良いと思う。

富士吉田の我が家の水はたまにカルキの味がするが

ほとんど「うまい水」です。水に関しては日本一の水道水だと思いますね。

富士北麓の市販ミネラルウォーター(順不同)
「富士山仙水」富士吉田市新屋(泉瑞)で採水。富士吉田市周辺のお店で良く見かける。
「FUJIミネラルウォーター」富士急ハイランドの売店にあった
下部町で採水した水とある。
「富士山のうまい水」西桂町で採水とある。西桂町にも湧水がたくさんある。
富士吉田市北麓公園の下のうどん屋「立石茶屋」で販売している。「富士山の麗水」富士吉田市で採水
「富士山の恵水」河口湖町小立で採水。たしか河口湖のホテル「うぶや」で販売していた。
「八海ミネラル」忍野村で採水。どこで買ったか忘れました。入手先をもう一度調べてみます。

富士吉田市内のスーパーに置いてあった

「富士山バナジウムウォーター」(これはバナジュウム成分を多く含むとかで上の商品とはちょっと異なる位置にある)

最近東京のスーパーで「富士が作り出した」バナジュウムを多く含んだ水「バナアクア」と言う商品を販売していた。

そのパンフレットによるとバナジュウムが血糖値を下げると書いてある。普通の水ではないのかも知れませんね。

写真は撮ってありません。

「富士山のきき水」

勝山の道の駅で「富士山のきき水」を販売していました。やっぱりバナジウム水だそうです。

こちらはペットボトルでなく20リットル入りのパックで送料込み4800円となっていました。

早朝で店が閉まっていましたがポスターが出ていました。従って試飲していません。

どこで買ったか忘れたものが多くてすいません。あまり詳しく紹介するつもりがなく、富士山あれこれで概観だけ紹介しようと思っていたのでデーターを取っていませんでした。そのうち再調査したいと思います。 2002年6月目次へ