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富士山古写真

瑞穂通信所蔵の古写真展

幕末から明治にかけてベアトをはじめ多くの外国人などが写真を残している。その中には被写体として富士山も比較的写されている。ここでは、たぶんその当時のもの(明治、大正)と思われる富士山の古写真を紹介する。残念ながら北麓から写したものは手元にない。
 田子の浦からの富士                                人物を写したものでバックに絵に書いたような富士が写っている。
 白糸の滝                                      富士川
 箱根神社二の鳥居、左に鉄釜があったが、それが無いので、この写真は大正時代後期のものと考えられる                                        巡礼、富士山とは関係ないが富士講に似ているかと思った。この写真は横浜開港記念館に彩色したものがある。(明治の日本P193)
 御殿場乙女峠                                   伊豆からだと思う。この写真は比較的新しい。
 箱根芦ノ湖からの富士山3枚、上左は「箱根町立郷土資料館発行の「箱根彩景」P93に紹介されているものと同じで、大正時代のものと説明されている。上右と下は比較的新しい昭和に入ってからのものかも知れない。
明治期の古写真は多くが外国人向けのもので、外国人写真家が残している。ここでは収蔵品でないので紹介してないがベアト(1825-1904)の写した上吉田からの富士は当時の富士吉田を知る貴重なショットとなっている。横浜開港記念館にはこのような写真が約3000枚残されているそうだ。100年以上たっても遠景の富士山は現在と変わらないが、周囲の様子は激変していることがよく分かる。人間社会の力によるものだが、今後の100年を考えると「力」をどのように使うか慎重になっても良いと思う。なお、上のカラー写真は白黒写真に彩色をしたものだそうで、彩色は日本人の絵付師が行った。緻密な作業に長けている技を見ることができるものである。

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