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たばこの「富士」が復活。

「富士ルネッサンス」2004年1月7日岡山、鳥取などで発売

たばこに「富士」と言う高級銘柄があったそうです。(1953年から1974年まで販売。写真右)2004年1月7日この「富士」が復活しました。

新しい「富士」は、「富士ルネッサンス」と言う名称で鳥取県、岡山県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県の地域限定で販売し、好調なら全国展開するようです。と言うことは、東京とか山梨では当面販売しないと言うことですよね。不調なら、そのままボツと言うこともありですね。20本入り300円だそうですが、どうでしょうか。私も昔は喫煙者でしたが、現在では禁煙者、たばこを買わないので値段や味には疎くなってしまいました。

元旦、富士北口浅間神社に初詣に行きましたが、とうりすがりの参拝者のたばこの煙を避ける程です。それにもかかわらずたばこの話題を新年の記事にするのは名前が「富士」とついただけの理由なんですね。実に軽い理由ですいません。

ところでたばこはいつ頃から吸われていたのでしょうか。はっきりした起源は不明なようですが、もともと国内になかったそうで、国外から持ち込まれた舶来品だそうです。江戸が始まった直後の1605年には流行していたと言うことですから、それ以前に日本に入ったのでしょう。かの葛飾北斎の富嶽百景にもタバコの葉を干している図があります。北斎は江戸後期の人ですので、そのころにはタバコの葉を職業として生産していた様子が分かります。それにしても、健康に害があるたばこが、数百年も続いているのはなぜなんでしょうね。

富士山は戦時中、国威発揚のシンボルとなっていた時期がありました。そのときのものでしょうか台湾総統府時代には富士山を描いたたばこもでていました。(右中央写真「つわもの」)また、満州ではFuji-san(右下から2枚目写真)と言うたばこもありました。そんな事情もありそうですね。

現在は税収確保が理由のような気もしますが。それにしても、初詣の参道に無造作に吸殻を捨てる悪習もなんとかしたいですね。

・・・・そして右の一番下が新発売された「富士」です。写真の撮り方が悪いためパッケージが白く見えますが、実際のものは薄いクリーム色に薄赤で富士山が画かれていました。裏側には「かっての国産最高級たばこ「富士」が、今、新しい製法でよみがえる。香料を添加せず・・・」と続き「名峰富士のごとく、優しくも堂々たる、その味と薫り。」と説明されていました。パッケージは気品がありますね。吸ってみたい人は岡山など上の販売している県へ行ってみましょう。タール6mg、ニコチン0.7mgだそうです。

写真の「たばこ」「富嶽百景」は全て瑞穂通信蔵です。

昔販売されていた「富士」
北斎の富嶽百景に画かれているタバコの葉を干す様子と富士の図
富士山が描かれていたたばこ「つはもの」(台湾総統府)満州で販売されていたと思われるFuji-sanたばこ(上)、そして下が岡山などで販売された「富士」ルネッサンス。すばらしくおしゃれなパッケージですね。タバコの吸い口にも「富士」と書かれています。
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