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 2013年8月中旬 鳴沢村の我が家の周りの山野草

   暑さの中、元気な野草花

 
  
                           

鳴沢村は富士山を見上げる標高1000m近辺の高原の野菜と観光の村です。
我が家はその村の林の中にあります。
夏は良い環境です。ここ数日甲府で40℃を超す猛暑が続くなど盛夏にぴったりな気候が列島を覆っています。
ちょっと異常気象ではありますが。
鳴沢村は暑いですが、朝晩は20℃を下回り、日中でも曇るとヒヤッとする冷気が入る、過ごしやすい気候です。
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我が家の周囲は上のような林です。
富士山の裾野ですので、なだらかに傾斜しています。国道に出るのに自転車で行きは下りですいすいですが、帰りは全て上りでヒーコラで、乗るよりも押した方が早い、そんな場所です。
ここには避暑の他に楽しみがあります。野草花です。
8月中旬の今は少し歩くだけでたくさんの花を見つけることができます。
今回は、その一部を紹介します。日本全国の山野でも見ることができる花だと思います。
キンミズヒキ

ミズヒキに似ているのは垂れ下がった様子だけで、あまり似ていないような気がするのですがミズヒキに似ている黄色の花なのでキンミズヒキと呼ばれています。道端に下のように生えてます。
ミズヒキ→

ミズヒキもきれいですが、花が小さく、やや日陰の場所に咲くようなので目立ちません。
ただ、群落を作るのと写真のような細い枝がたくさん伸びるので、その場所に行くとすぐ分かります。何といっても赤と白の小さな花が実のように連なっている様はお祝いの結びとして使われるミズヒキを連想させてくれるので、一度聞いたら忘れられない名前です。
クサフジ

この花は目立ちます。陽当りにたくさん集まって咲き、花の房も大きいのと色が鮮やかな赤紫ですので緑の中ですぐ目につきます。
ちょっと派手すぎて写真としては面白くないのは私の趣味でしょうか。
なんとなく豆のかななのかなーと思いましたがつる性の野草だそうです。フジの花に似ている野草なのでフジクサと呼ばれているそうです。
ナンバンハコベ

地味な色で花弁も小さく少ないので、見過ごしそうな花です。しかし、良く見ると面白い形で興味をそそります。
別名にツルセンノウと言う呼び名があるようにツル性の野草だそうです。
ナンバンとついていますが、外来種ではないようです。
フシグロセンノウ

林の日陰ににょきっと花だけが浮いているように見えてドキッとさせられます。この朱色もちょっと毒々しいと思うのは私だけでしょうか。赤いのに名前がフシグロでおかしな名前だと思って調べると節が黒ずむのでついた名前だそうです。センノウはこの花が昔、京都の仙翁寺に生えていたことにちなんでつけられたそうです。
薄暗い場所に生えているので写真は撮りにくく、昔の写真はほとんどきれいに撮れませんでした。本当は三脚が必要かも知れません。
ツリフネソウ→

この花の名前は花を見るとなるほどと納得します。色はきれいですが、なんとなく形はジャングルの中の食虫植物を連想し、今一つ好きになれません。花からすると好きもきらいも関係ないでしょうが。
そういえばこれに似た花でキツリフネもそうですが、花の下側が白く灯りが入るようになっています。
ハチが明るい方に進むと奥の蜜が吸えるしくみになっているようです。このとき花粉がハチについて、花が受粉できるしくみなのでしょうが、自然の成せる業ですね。
オニドコロ(A枚)

小さいがきれいな花がたくさんついた枝が目につきます。色は薄緑色で注意しないと単なる野草で見過ごしそうです。
昔から知られていた野草だそうで、ヤマノイモ(自然薯)の仲間だそうです。ただ、こちらは灰汁が強いそうです。
オニのようなトコロが名前の由来だそうですが、オニは葉が大きいことでオニだそうです。ちょっとかわいそうなネーミングですね。
トコロは野老と書くそうですが、根が老人のような形から来ているとのことです。
昔は正月の飾りつけに用いられたほど利用されていた野草だそうです。

この項は「野の花散歩
を参考にしました。l
家の周りの野草花はまだまだたくさんあります。
一つ一つの野草には、野草なりの生き方があり、自然の奥深さ、生命の不思議さを痛感します。
調べてみると、昔から親しまれていた野草がある一方、明治以降外国から入ってきた植物もたくさんあります。
植物も、私にとって富士山同様興味が尽きないコレクションです。

この頁は図書「山野草ウオッチング」(大泉書店)、「街・里の野草」(小学館)、「日本の野草」(山と渓谷社)を参考にしました。
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