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 2012年2月
  
冬富士の楽しみ、富士の雪形「鳳凰」
                

           
                                               
富士の雪形

A:鳳凰

B:かえるくん

C:竜の背骨

D:恐竜

場所の名称

1:富士山レーダー
ドーム
2:小御岳

3:登山道

4:屏風尾根

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上の写真は2012年1月末、富士吉田市上吉田の農道公園から撮影したものに富士の雪形→赤丸、地名→黄色を書き加えたものです。

赤丸Aは有名な農鳥の場所です。農鳥の形は6月に見られますが、山頂に向かって飛翔する様子は昔から「鳳凰」と呼ばれてきました。
北面の斜面は溶岩の流れた跡がスジのように残っています。
その上に降り積もった雪は、強い西風で吹き飛ばされてしまいますが、風を受けない沢の雪がさまざまな模様を作ります。
今回はA「鳳凰」について少し詳しく見てみます。
 鳳凰(ほうおう)

鳳凰は孔雀に似た伝説の鳥です。
この雪形は、羽を広げて飛翔しているように見えることから、たびたび「鳳凰」と呼ばれてきました。場所は初夏の「農鳥」と同じ場所です。残雪が多い1月は羽がもっと多かったのですが、今年は寒く、1月下旬からカラカラ天気が続いているので左のような「羽の薄い高速で飛翔する鳥:鳳凰」の形になっています。
左の写真は上の富士吉田市上吉田の農道公園からのものを拡大しています。
毎年現れる鳳凰を下にいくつか載せてみますので、見比べてください。



左:2010年1月21日の「鳳凰」

山中湖方面からの撮影なので吉田方面からの画像より縦方向が圧縮されていてスマートに見える。
羽の形はきれいですね。








左:2008年1月27日の「鳳凰」

富士吉田市下吉田第二小学校からの撮影
この年の写真では羽が少ないようです。











左:2006年2月5日の「鳳凰」

梨が原の吉田入り口周辺から撮影
撮影位置の関係で細長く見えます。












左:2002年4月29日の「鳳凰」

富士吉田市の北麓公園からの撮影です。
暖かい季節の雪形なので輪郭がくっきりしています。

なお、この写真は山梨日日新聞社発行の月刊誌「ザやまなし」2012年2月号特集「富士の雪形」に掲載していただきましたので、お近くの書店などでご覧いただけます。
以上2年おきの鳳凰を載せてみました。写真撮影場所と撮影時間帯が異なるので、形はやや異なって見えますが、「鳳凰」が飛んでいる様子は同じように見えます。
「鳳凰」は縁起の良い鳥です。毎年新年に富士山に現れ、平和を祈って飛んでいると考えると、ありがたい雪形と言えるのではないでしょうか。
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