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2011年10月 各地の湧水復活
2011年10月いよいよ本格的な秋に入りました。
富士五湖地方は朝晩10℃を切る寒さになりました。

ところで、新聞に「赤池」の写真が掲載されたので、もしかしたらと思い枯渇した湧水をのぞいたところ、どこも豊潤な湧水が湧き出していました。

昭和の水量と同じぐらいの流れ、月江寺の池

富士吉田市下吉田にある水上山月江寺の池は平成に入り枯渇し、ポンプアップによりなんとか池を保ってきましたが、9月末なんと昔のきれいな池が復活していました。湧出する水はなんとも言えないきれいさでした。見た目は昭和の時代と同様に、大量の湧水が湧き出していました。
湖底を見ると、水のなかったときの汚れた藻が漂っていますが、大量の湧水は、それらを根こそぎきれいにして、なお、コンコンと湧き出しているので手ですくって飲みたくなるほどのきれいさです。この状態が長く続くことを願うばかりです。


水量はやや少なめ小舟山湧水

富士吉田市下吉田のお姫坂近くに昭和の時代小舟山と呼ばれる小さな山がありました。その山の北側には新町水道の水源地がありましたが、現在は石碑がポツンと立っているだけです。その小舟山の東側から平成のはじめまで少量の湧水が湧き出していました。
この湧水も平成の大半は枯渇していましたが、今回上の月江寺の池同様きれいな水が湧き出していました。

富士6湖に数えられている赤池も出現

富士五湖の一つ精進湖の近くに時々出現するのが左の写真の赤池です。昔からあったようで、この辺の地名にもなっているほどです。
ところがこの池はほとんど枯れていて普段は水がまったくありません。
富士五湖が増水すると現れるようです。
そして、今回の増水で現れました。

富士五湖は富士山の地下水が湧き出してできた湖です。富士山に川はなく、ほとんどがこのような地下水となり富士山麓に湧水となって湧き出しています。しかし、近年は地下水位が低下し昭和の時代に湧き出していた湧水が枯渇していました。富士五湖地方も例外ではありません。そんな枯渇した場所の一部が左の湧水です。
今回の大量の雨は台風や異常気象が原因しています。
枯渇の原因の一つは地下水の汲み上げだと考えられています。
だとすると、雨が少なくなれば再び枯渇するのが左の湧水です。

いつまでもきれいな湧水が流れるようにと願っていますが、なかなか難しいのでしょうか。
湧き水が復活した月江寺の池
(9/29撮影)
豊富な水量で湧出している小舟山湧水(9/29)
精進湖近くに出現した赤池
(9/29)
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