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2009年7月1日
   
富士山吉田口登山道開山
   「
今年も全員が無事に富士登山できますように」
             登山関係者や観光客が安全祈願
6月30日(火)山梨県富士吉田市の北口本宮浅間神社では富士山開山に向け、安全を祈願する開山前夜祭が大勢の関係者や観光客を集めて行われました。
午後1時30分、この日を目指して東京日本橋を出発した「御山参詣−富士まで歩る講」の一行が開山前夜祭出発式会場の金鳥居市民公園に到着すると、待ち構えていた人々の大きな拍手につつまれました。
出発式は富士吉田市内の関係者やこの日のためにはるばる遠方から来た観光客や登山客でいっぱいとなり、厳か(おごそか)ななかにも熱気があふれる式典となりました。
午前中雨模様の天気は、式典が始まる頃にはすっかり上がり出発式会場から浅間神社までのパレードに近くの人は「晴れてよかった。でも今年はまだ雪で山頂までは登れないのでしょう。早く雪がなくなれば良いのにね」と話しながらパレードを見送っていました。
パレードには途中で地元保育園児も加わり、樹齢数百年の大杉や背丈以上の大灯篭の並ぶ参道に入ると、集まった観光客や報道陣などのカメラからフラッシュがいっせいにたかれました。
浅間神社では一行を迎え山梨県指定無形民俗文化財の「富士太々神楽舞」が披露されていました。また、開山を祝って富士吉田連合婦人会や富士保育園児の踊りも行われました。
午後3時浅間神社前で夏越大祓(なごしおおはらえ)や茅の輪くぐりを行った一行は、クライマックスのお道開きに向かい、4時過ぎ手力男命(たじからおのみこと)が吉田口登山道入り口の鳥居に張られた注連縄(しめなわ)を木槌で断ち切り、無事開山が告げられました。
開山前夜祭に参加した行衣姿の道者の一人は「もう何十回となく参詣登山をしてきた。昔は朝出発して、その日に戻ってきたが、今は一泊しないと行けないが、まだまだこれからも登るよ」と元気に話してくれました。
いよいよ富士北麓も夏山シーズン突入です。登山道の山小屋も宿泊客は完全予約制になり、昔のように人が重なり合って寝ることもなくなり、トイレも全て環境配慮形に変わっています。富士登山の姿も、ここで大きく変化する節目を迎えているのかも知れません。登山者にも適切な登山計画やチップ制への参加が求められています。
迎える側も、登山する人々にも新しい富士登山スタイルが求められる2009年夏、変わらないのは安全に登山して欲しいという気持ちです。
新しい富士登山スタイルの富士登山にあなたもチャレンジしてみませんか。
写真左上から「お道開き」「富士まで歩る講」「富士保育園児の踊り」「参道を進むパレード」「道者」「富士太々神楽舞」
↑頁トップへ        富士北麓−瑞穂通信=富士みずほ通信 http://www.fjsan.net