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富士山 2006年夏、お山開き
夏山シーズン突入

富士山が夏山シーズンに突入しました。
お山開きも各地で行われ、今年の登山の無事が祈られました。
北口富士浅間神社でも、登山門に張られたしめ縄に斧が入れられ開山後最初の登山者が門をくぐりました。
今年の富士山は、下から見ても残雪が多く、報道によると一部の登山道では山頂まで登れないところもあるようです。
それでも、大勢の登山者が御来光を見たいと山頂登山をめざしました。
東京新聞によると山頂登山者は500人だったそうです。

1日朝、富士北麓は曇り、富士山頂には雲がかかり、山頂を望むことはできませんでした。
しかし、幸い、山頂の雲も日中にはすっかり取れ、夏富士を垣間見せてくれました。
日中、国道139号線富士河口湖町木立の温度計は22℃、多分山頂では10℃以下でしょうか。
(山日新聞によると30日夜八合目では8℃だったそうです)
どんよりとした空、なんとなく薄暗い天気、鳴沢の林の中は、梅雨に輪をかけたようなジトジト感でいっぱいでした。

高湿度に元気なのは路傍の花たちでした。

道路脇には赤いヘビいちごの粒が目立ち、バライチゴの大きな花が、白無垢の衣裳に着飾った花嫁のようにうつむき加減に咲いていました。
少し明るい場所では、ウツギの白に黄色の花、スイカズラのやはり白と黄色の花がにぎやかに咲いています。
松林ではハルゼミがうるさく、野鳥の声も消えそうでしたが、一歩松林を抜けると遠くでカッコウの声が長くひびき、すぐ近くでウグイスがここにいるよと言わんばかりに鳴き誇っていました。
高い梢の先では、多分センダイムシクイのチョチョビーという細い声が響きます。
近くの草むらからはチッチッっと多分ホオジロではないでしょうか。
ちょっとしたくぼみに雨だまりがありました。シジュウカラが頻繁に水浴びしては、近くの梢に戻ります。良く見ると、顔に黒い部分がありません。シジュウカラの幼鳥でしょう。
ふと足元を見ると、40cm程度でしょうか小さなヤマカガシが鎌首を持ち上げていました。野鳥もヘビも子供が成長するのに一生懸命です。

富士山頂の醍醐味もすばらしいですが、気軽に富士山麓の自然を満喫するのにも最高の季節に入りました。

ドドーン、ドーン、ドーン、夜は河口湖の花火でしょうか、1日夜河口湖に花火の音が響き渡りました。
富士急ハイランドではギネス認定の世界一ローラーコースター「ええじゃないか」が7月19日開業するそうです。
観光施設もいよいよフル稼働です。

今年も色々な楽しみができる富士北麓の夏に出かけてみませんか。
7月1日の富士山
バライチゴ→
スイカズラの蜜を吸うヘリグロチャバネセセリ
シジュウカラ
ヤマカガシ