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富士山鳴沢口登山道


富士山鳴沢口登山道(現在の精進口登山道だと考えられます)は
現在あまり登る人がいないと思います。
しかし、昔は広い登山道路が整備された登山道でした。
今回、当時(大正から昭和の初期と考えられる)の写真が見つかりましたので紹介します。

この写真(下)は鳴沢村他四ヶ村恩賜財産保護組合の発行したポストカードです。写真の下に載せた地図は当時の恩賜林位置図の一部ですが、大室山、長尾山の横を通って精進湖から四合目へ向かう道路が写真の登山道だと思います。
実際に現在もこの登山道は車の通行はできませんが、登山はできます。
デコボコの溶岩地帯も盛り土などが施され、四輪駆動の自動車なら通れるぐらいに整備された区間が多くあります。上の写真でも相当広い道が整備されています。(現在は上の写真ほど広いと感じられません)
下の写真は一合目長尾公園とありますが、現在の場所で確認はできませんでした。おそらく長尾山の西側だろうと思います。下に長尾公園の表示がある地図を掲載します。この地図は富士山地質図で、記載内容から当時の地図と考えられます。

左の写真は神座洞穴付近とあるので、大室山の近くと考えられます。現在の登山道もこのようにまっすぐな場所がありますが、空を隠すように木の枝が覆っています。下の写真が2002年今日の鳴沢口(精進口)登山道です。馬車軌道跡のように良く整備されています。

昔の鳴沢口四合目付近の写真です。今回ここまでは登りませんでしたので、次はここから五合目を登ってみたいと思います。この登山道も現在スバルラインに登山客を奪われてほとんど登る人はいない道です。しかし、四合目から五合目にかけて樹海と同様樹木の下が苔で覆われ、それに陽光が射すときらきらと輝く緑に見えて非常に神秘的な景色を見ることができるので、ぜひ徒歩で登ってほしい道です。

鳴沢口三合目棧敷山から山頂を望んだ写真です。現在はスバルラインの三合目より少し上にある場所です。下の写真は四合目付近から大室山を見下ろした現在の写真です。手前が片蓋山だと思います。

上の写真は富士林道から撮ったもので、スバルラインの四合目下の位置からのものです。
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