富士みずほ通信 今月の表紙目次-マル得情報写真館絵画館登山周遊温泉歳時記今昔
歴史と自然野鳥山野草木-なんでも館吉田うどんクイズ富士山検定考ショッピング(広告)

情報源過去総目次リンクご挨拶メールプライバシーポリシー
富士山検定第1回2級試験

試験範囲を復習する11-20

いよいよ11月11日富士山検定1級と2級試験です。ここでは第一回2級試験の範囲に近い内容で瑞穂通信の質問を考えてみました。プルダウンを押すと回答が表示されます。問は2級試験の問の範囲です。ここでの「問」は2級試験の「問」とは必ずしも一致しません。
穴埋め問題の復習としてチャレンジしてみてください。
問11 富士登山では高山植物を見ることはできるが、新しい火山のため高山植物の種類は限られている。5合目から上のではオンタデ、イワツメクサ、フジハタザオなどを見ることができるが、他の高山に見られるマツはほとんど見ることができない。

問12、13、14 富士北麓の剣丸尾溶岩流の先端部分には溶岩樹形が多く見られる。船津胎内樹型や吉田胎内樹型はその中でも大型で複雑な形状をしている樹型だ。内部のヒダなど形状が人間の胎内に似ているので樹型と呼ばれている。

西湖近くまで広がる青木ヶ原樹海には、大きな溶岩洞穴が多数存在する。西湖穴や鳴沢はその中の一つだ。これらは青木ヶ原樹海を作った平安時代、西暦864年の噴火の溶岩によってできた洞穴だ。富士山から噴出した溶岩は流動性の高い岩質のため、冷えて固まる際に、流れの模様がそのまま固まって縄状の表面が残っている。これを溶岩と呼ぶ。

問15 富士山の周辺には富士五湖や田貫湖などの湖がある。富士五湖は溶岩によってせきとめられた「せき止め湖」だが、田貫湖は湖だ。

問16、17 富士山は近年「先小御岳」と呼ばれる「小御岳」よりも古い山体が見つかり、古い順に「先小御岳」「小御岳」「古富士」「新富士」の四重構造になっていると言われる。

「先小御岳」はまだ発見されたばかりで、詳細はこれからの調査によるようである。

「小御岳」は現在の富士スバルライン終点のやや平坦な部分に一部が顔を出している山体で、今から50〜10万年前に火山活動で標高2400mの山体を築いたと報告されている。「小御岳」の地質は岩で、玄武岩からなる「新富士」火山の地質とは異なっている。

「古富士」火山は万年前頃から現在の富士山の真下あたりに噴火した火山で、幾度となく爆発型の激しい噴火で「小御岳」を覆ってしまい、氷河期と重なったため、雪や氷河が爆発物によって溶け出し、泥流となって現在の湧水の通り道となっている「古富士泥流」層を形作っている。「古富士」火山の標高は2700mまで達し、末期には大規模な崩壊を繰り返したと考えられている。1707年宝永山の爆発で、「古富士」火山の一部が露出し「赤岩」と呼ばれている。

「新富士」火山は1万1000年〜8000年前に初期の噴火を繰り返している。「新富士」火山は流動性の高い岩質の溶岩を噴出し、溶岩流は三島市や大月市に達している。現在沈静化しているが、現在も「新富士」火山の活動期にあると考えられている。「新富士」火山の噴火は多くが側火山の噴火で、最近の噴火が300年前の宝永山の噴火である。

富士山の側火山は西から東の方向に多くが分布している特徴がある。

問19、20 富士山ではみごとな植物の垂直分布が見られる。標高700m以下が低地帯、700m〜1600mが山地帯、1600〜2500mが帯、2500m〜3300mが高山帯、3300m以上を上部高山帯と呼ぶ。富士北麓の居住地は標高800m〜1000mが多いので、山地帯に住むことになる。北富士演習場も山地帯だ。ここでは、毎年野焼きが行われ、全面ススキの原となっている。亜高山帯の1600m〜2500mは吉田口登山道2〜5合目の林の中だ。カラマツ、ダケカンバ、シラビソなどの樹木が生い茂り、昼でもうっそうとしている。幹の根本にはコケが育ち、わずかに差し込む太陽光で光り輝く様子は別世界だ。(垂直分布の呼称は公式テキストによる)

次の質問につづく

トップへ

1回2級質問考→質問1-10 質問11〜20質問21〜40質問41〜60質問61〜80質問81〜100
↑頁トップへ        富士北麓−瑞穂通信=富士みずほ通信 http://www.fjsan.net