日本共産党富士河口湖町町議会議員山下としおホームページ

ホーム

プロフィール

週刊富士河口湖

投書箱

リンク

しんぶん赤旗申込

こんにちは山下です

山下としおニュース252号
2019年4月28日



前号に引き続き、3月議会で私が行った一般質問の要旨をご紹介します。


一般質問③

議員全員参加によるツェルマット視察は見直しを

答弁(町長)

富士山鉄道構想などの検討に参考になる 目的は議会で決めること


質問

この間の議会の中で、町長は、町の補助金を使った友好都市ツェルマットへの視察に、議員全員が参加してほしいと表明しました。
私は、世界的な観光地として発展してきたツェルマットを視察することは、当町で、観光施策などを進める上で意義のあることだと思います。
しかし、町のお金を使って視察に行くのであれば、とりわけ議員が参加して、多額の費用を要する海外視察の場合は、その目的が明確である必要があります。
たとえば、その視察によって何を調査し、何を得るのか、今後町の施策にどのように生かしていくか、具体的な事業計画とそれに対応した事業報告が作成される必要があります。
そもそも新規の事業を決める際には、目的や費用対効果などの議論をするべきですが、そのような議論はほとんど行われていません。
山梨県議会議員の政務活動費を使った海外視察の費用の返還を求めた住民訴訟の高等裁判所の判決(2013年9月。そして2014年、最高裁で確定)のなかに「仮に外国の観光地を訪問することが県議会議員としての見識を高めることになるとしても、それは本来、みずからの費用による旅行として行うべきことであって、公費である政務調査費を使うべきではない」という文言があります。
すなわち、見聞を広める程度の理由では、公費を使った視察の目的としては不十分であるということです。
そして何よりも、町民のみなさんの暮らしが大変な中で、町の施策としていま優先すべきは、くらし支援策の充実だと考えます。
議員参加によるツェルマットへの視察は、目的が明確でない限り、行うべきではないと考えますが、いかがでしょうか。


答弁(政策企画課長)

スイスツェルマットとは、2015年11月15日に友好都市締結の調印を行い、以降、相互に交流を深めています。
2016年度のツェルマット村公式訪問では、視察のなかで、電柱の地中化、電気や燃料電池自動車の普及など、エコロジーでクリーンなまちづくりを実践しているスイス屈指の観光リゾート地を見聞しました。
その後、富士山へのマイカー規制において電気自動車を規制対象から外すよう町長が求め、実現に至ったことなど、着々と生かされています。
このたびの議員参加によるツェルマット視察については、昨年12月の議員全員協議会で、十分な協議がされたと伺っています。
現在、議会事務局とは、ツェルマット訪問に向けた目的や実施計画などについて検討を始めています。
町民を代表する議員各位が現地で学び、感じたことを、観光立町の発展にいかしていければ、ますます、交際交流事業に多くの町民のみなさんが興味と関心を持ち、質の高い、魅力ある観光地づくりにつながると考えます。

議員全員に視察を求めてきたのは町長


再質問

この質問は、町長にお答えいただきたい。
なぜなら、この話のきっかけとなったのは町長の答弁だからです。
昨年9月議会の決算特別委員会の中で、佐藤安子議員の「ツェルマットで子どもプラス大人も交流できるように」との質問に、町長は「まずは、議員全員で行っていただきたいと第一に思っています。
その後、一般町民の方にも参加していただきたい」との答弁をしています。
続いて、12月議会の渡辺武則議員の「ツェルマット村での観光面や交通システムは、広域や県に広く、町と議会が発信をしていかなければ大変もったいない」との一般質問に、町長は「16名の議員がこのツェルマット村へ訪問していただければと思っております。
議長を中心とした議員の総意が得られるならば、当初予算にその経費を計上してまいりたい」との答弁をしています。
議員全員が訪問してほしいと発言してきたのは町長です。
議員全員のツェルマット村訪問を求める理由は何か、具体的に、明確にお答えいただきたいと思います。


答弁(町長)

ツェルマット村とは、現在、子どもたちが交流を図っています。
次には、一般の方が参加していただればという強い思いを持っていますが、まずは、その町民の代表である議員に訪問をしていただきたいという気持ちです。
これが一番大きな目的です。
質問者はもっとくわしく目的を示せと言っていますが、これは、基本的には、議会で目的を定めるものと思っています。
ただ私がいま思っていることは、政策企画課長が答弁した、CO2を発しないエコロジーなまちづくりです。
ツェルマットではガソリン車、ディーゼル車は乗り入れができません。
あくまでも、町のなかは全て電気自動車でやると。
また、景観の保持など、いろいろな目的があります。
特にツェルマット村は、マッターホルンという山の麓です。
富士河口湖町は富士の麓で、まさしく観光地としては全く似通った地域です。
この点では、山梨県議会でも話題になっている富士登山鉄道構想があります。
新知事のもとで構想化し、地元の市町村と協議を重ねていくとされています。
そのときに、富士河口湖町としてこの富士登山鉄道に対する基本的な考え方はどうやって持つのか。
すでに、ツェルマット村には登山鉄道が走っており、参考になると思います。
以上が視察の目的になると思いますが、目的は、議員に決めていただくものです。議員のなかに、前回の視察を経験した議員もいらっしゃいます。
その方のお話を聞きながら、こういうものを研究してこよう、こういうところを見てこよう、こういうところを村長に聞いてみよう、という目的をつくるならば、それが具体的な目的です。


議論はほとんどされていない

540万円もの補助 到底町民の理解は得られない


再質問

議員全員協議会で十分協議されたとの答弁ですが、実際、議員のなかで、具体的な議論は、ほとんどされていません。
見てくるのはいいことだ程度の話しか出ていないんです。
それから、具体的な目的は議会で決めるべきだと言われましたが、最初にきっかけをつくったのは町長であり、特に、議員全員で行ってほしい、と言ってきたのは町長です。
町長が目的を明確に言わない限り、話が合わないことになりますが、いまの答弁では、議員全員が視察に行く意義がわかりません。
仮に、登山鉄道のことを考えるためなら、議員だけでなく、幅広く参加者を募る方がよいと思いますし、具体的な視察場所なども示されていません。
それから、近隣の市町村の事例では、海外との友好都市との交流事業に取り組んでいる自治体、たとえば、都留市や富士吉田市などでは、議会の代表が参加するということはあると思うんですが、議員全員を対象に海外視察をしている例は、私が知る限りはないと思います。
今回の当初予算で計上されている、海外視察への補助として1人30万円を議員全員16人分など、補助額合計540万円。
これだけの補助を出すということは、到底、町民の理解は得られないと思います。
町長はこのような公費の使い方は適切であると考えるのか、町民の理解を得られると考えるのか、伺います。


答弁(町長)

先ほど申し上げた目的などを採用して、目的を定め、研修の結果、レポートなどの提出があると、これは当然のことです。
これらに鑑みた中で言うならば、今回の公費を充てることは、適切であると考えます。


∞------∞------∞------∞------∞------∞------∞------∞------∞------∞------∞

1人で悩まずご相談ください

一人で悩まずご相談下さい

雇用、中小企業の資金繰り、医療・福祉の困りごと、生活保護、教育、子育て支援、農業など…1人で悩まず、ご相談ください。
連絡先は次のとおりです。
山下利夫 TEL・FAX 0555-72-3574

メールアドレスメールアドレス
上記アドレスは画像で表示していますので、お手数ですがお手持ちのメールソフトに打ち込んでください